Shingo Tokihiroのおしゃれ旅情

第八十一回
早花咲月から得鳥羽月へ

2月冬の日本海の波荒く
1月には芽も出ていなかったのに、3月には見事に花咲いたスタジオのアマリリス
 季節は飛ぶ鳥のように流れ飛んで。あっという間に桜を見送り、東京はもう若葉の緑が目に入ってくる頃となりました。あれこれと旅をしたようにも思うし、スタジオでとりとめもなく時を過ごしたようでもある。

 一つひとつ思い起こせば、ああだった、あんな出会いもあり、こんな事もあったと、おしゃれ旅情を記さない期間も、次々と色んな事が起きていたと感慨にふける。

 今年が一体どんな年になるか、予定通りにはいかないとは知りつつも一応スケジュールを考えてみるが、ここにきてそれらが少しずつ変わり始めている。予定が無くなったり、新しく始まりそうだったり。相変わらず、旅の多い年には変わりない。

3月新潟県糸魚川市青海きららホールで開催された市民参加叙事的音楽劇「大地の祈り・ナウマン博士の夢」足掛け2年をかけて実現した舞台でした
3月新潟県糸魚川市青海きららホールで開催された市民参加叙事的音楽劇「大地の祈り・ナウマン博士の夢」のフィナーレの様子
 ここのところ、妙に自分自身がやってきたことがマンネリ化してきているように思えて、どうしたら、殻を破ることができるだろうかと考えている。

 なぜ、そう思うか、理由もわからない。ただ、次に企画することはもっと、自分自身が「ときめく」ものをしたい!これまで、あれこれと自分が好きなようにやってきたし、周囲からも「やりたいことやって幸せね」と言われ続けてきた。確かにそうだと思う。

今年も巡ってきた目黒川の春。スタジオの近くです
春の宵にたまには友人たちとパーティします
爆弾低気圧で激しい雨風の日もリリックは穏やかです

 今、次の目標は、もっと「自分らしいもの」をやりたい!

 テレビを観ても、舞台を観ても、わたしの知らない若者たちが中堅どころとなって活躍している。かつての主役をはっていた役者たちがいつの間にか、脇へとまわっている。

 それが、時間の流れというものなのだ、突きつけられているきがする。自分がフリーである。自由であり、解放されている身であることを信条にここまでやってきた。これから、もっとフリーになりたい。この危うい世界で、美の力だけを信じてこれている事が、「有難い(有り得ない)」こと、贅沢なことだと。

 これから、時広はこの世界に何を創り出すのか。そんな問いを繰り返しながら、今日も次の旅の準備をしてる。

(4月・東京)